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◎足りないのは愛情ではなくシステム ◎ソーシャルビジネスの手法で猫の保護活動に取り組むNPO法人(東京キャットガーディアン)代表と、不動産研究の第一人者がコラボした猫と人との共生を考える一冊。
【内容紹介】 飼い主にとって家族の一員であるはずの犬や猫が、行政の保護施設で毎年十数万頭も殺処分されている「不都合な真実」が存在します。
筆者(山本)は、殺処分ゼロを実現するのに「足りないのは愛情ではなくシステム」と考えました。
そして、民間の保護団体から希望者(里親)がペットを譲り受ける新しい流通ルート「保護猫カフェ」を社会に定着させようと活動してきました。
これまで四千頭以上の譲渡実績を上げています。
同様のコンセプトで考案した「猫付きシェアハウス」「猫付きマンション」も徐々に広まりつつあります。
——ソーシャルビジネスの手法で猫の保護活動に取り組むNPO法人(東京キャットガーディアン)代表と、不動産研究の第一人者がコラボした、猫と人との共生を考える一冊。
【目次】 はじめに——動物保護をソーシャルビジネスにする 第1章 忘れられない猫レスキューあれこれ 保護活動の一端を知ってもらえるように/きなこちゃんの分かれ道/高速道路下 捕獲大作戦/若くして亡くなった飼い主さんとウッシーくん/強面おじさんと子猫/猫のような人/天ぷらちゃんと呼ばれた猫たち/下半身麻痺のアビシニアン/警察署からの猫の受け出し/困った餌やりおばさん/捕獲は早朝か深夜に/大家さんにできること/猫シェルターの長い一日 第2章 猫カフェ型のシェルターはこうして生まれた 第3章 猫と暮らす住まいの理想と現実 第4章 保護猫付き住宅を全国に 第5章 これからの保護活動を考える 特別対談——不動産から考える保護猫活動 山本葉子 × 松村徹 おわりに 【著者プロフィール】 山本葉子(やまもとようこ) 東京都生まれ。
NPO法人東京キャットガーディアン代表。
二〇〇八年に猫カフェスペースを設けた開放型シェルター(保護猫カフェ)を立ち上げる。
四千頭以上の猫を里親に譲渡。
住人が猫の預かりボランティアをする「猫付きシェアハウス」「猫付きマンション」も考案。
松村徹(まつむらとおる) 大阪府生まれ。
ニッセイ基礎研究所不動産研究部長。
一九七八年大阪大学経済学部卒業。
主な著書に『団塊世代の定年と日本経済』(部分執筆、日本評論社)、『不動産ビジネスはますます面白くなる』(共著、日経BP社)、『不動産力を磨く』(編著、日経BP社)。